極上『はつやまか』(こだわり抜いたこれ一品の極上品)
4月下旬、川根の郷が一斉に新緑に輝く頃、当園茶畑でも新茶の柔らかな芽が伸び始めます。朝晩の大気にまだ少し冷たさも残る中、少しずつ伸びた新茶が、一芯二葉(真ん中の新芽と、下に二枚葉が開いたくらい)ぐらいに成長した茶葉を、一葉一葉丁寧に摘み取り、入念に製茶した、これ一品の極上物を『はつやまか』と名付けました。
量はわずかしか採れませんが、中身の凝縮した春の息吹吹き出るような爽やかな香りと、強い日差しにさらされていない、自然を丸ごと取り込んだようなコクと、口の中に広がる甘みが絶妙のバランスで五感を刺激します。奥大井川の川根の郷を訪れた茶人の求めた香味は、これであったのではないかと思わせる、どこにもない通の一品です。
・新茶はつやまか
4/30頃から新茶になります。
天候により多少予定が変わります。

『初摘み』(はつづみ)
4月下旬に川根の郷に新緑が芽吹き景色を黄緑色に塗り替える頃、茶畑は新茶の芽がゆっくりと伸び始めます。朝のしっとりとした朝霧の中、柔らかな日差しを受けて新茶が伸び始めます。まだ八十八夜前の柔らかな新茶が、この『初摘み』の摘み取り時期です。一葉一葉熟練したお茶摘みさんの手により、丁寧に摘み取った新芽を入念に製茶し、手仕上げで磨き上げたお茶を『初摘み』と名付けました。つやのある針の様な美しい形、お湯を注ぐと、まるで茶畑から摘んできたばかりのように、きれいな黄緑色の葉にもどる新鮮さです。爽やかで新鮮な香り、自然を凝縮したようなコクと、後味のスッキリとした旨み、自然の爽やかな甘み、バランスよくいつまでも口中に広がります。日本一の銘茶産地と古来より言われた川根茶ならではの、繊細な香味をお楽しみください。

『八十八夜摘み』
八十八夜は、立春から数えて八十八日目、5月2日(閏年は5月1日)がその日に当たります。古来八十八夜のお茶は、無病息災・不老長寿の仙薬として大切にされてきました。川根の郷では、この時期山々や周辺全てに、一斉に新緑が輝き景色が一変します。山々や木々も若々しく、大井川のせせらぎも水ぬるみ、まさに生気みなぎる季節です。新茶の芽も充実し、茶畑は一斉に新茶の摘み取りの時期を迎えます。この頃摘み取った新茶は、若葉の力強く新鮮な爽やかな香り、柔らかでまろやかな自然の甘み、口中に広がるコク、どれをとっても調和の取れた素晴らしい自然の力強さを感じずにはいられません。この新茶摘みの最高の時期に摘み取り、入念に製茶・仕上げたお茶を、当園では『八十八夜摘み』と名付けました。新鮮で爽やかな香り、すっきりした涼やかな後味、自然のままの甘みとコクをお楽しみください。

『川根』(かわね)
静岡県の大井川上流の山里は、古来、大井川の根っこ…すなわち「川根」の郷と呼ばれておりました。奥大井の山深く、南アルプスに連なる深い山々、豊かな水量を持つ大井川の流れ、朝夕に立ち込める山霧、大井川の流れとともにゆったり漂い下る川霧に、郷も茶畑もやわらかに包まれています。新茶の収穫される4月下旬から5月は、深い山々はいっせいに新緑色に染まり、山里の景色を一変させます。奥川根の郷、当園の茶畑も新緑のやわらかな新芽が、生気みなぎる凛とした大気に包まれ、この奥川根の地、独特の高貴な香り、上品でさわやかな後味、自然のやわらかな甘みのある、最高級の本場の川根茶が摘みとられ、製茶されます。
川根茶の本場の産地であります当園の郷は、古来、日本の三大銘茶の産地の筆頭に上げられる川根茶の中心地です。明治の開国時代、お茶が外貨を稼ぐ重要品であった頃、「川根」の名をつけた茶は、最も品質の高いものとして、海外で高く評価されておりました。
農林大臣賞も20回以上受賞し続けているのが当川根茶産地です。その中で,当園は、選ばれて平成16年に天皇陛下への献上茶園として指定を受け、皇室への献上をさせていただいております。
日本を代表する銘茶産地で茶を生産する茶人として、歴史と伝統に恥じないお茶を「川根」と名づけました。このお茶の収穫時期は、5月2日の八十八夜から一週間以内、充実した若芽の伸びた茶畑から厳選して大切に摘みとり、入念に製茶、仕上げた川根茶の自信作です。新鮮でさわやかな香り、やわらかですっきりとした後味、自然の優しい甘みをお楽しみ下さい。

100g袋入り 
200g袋入り 
300g袋入り 
『恋のしろ』(こいのしろ)
当園の北東、国道362号で榛原川を渡った小山を、当地では小井平(こいだいら)と呼び伝えられています。この呼び名の由来は、古く、当園のあります村、現在は元藤川ですが、古くは藤原村と呼ばれ村の北東の川は藤原川と言われていたころ、南北朝時代の落ち武者で当地に住み着いた「川島」と、その妻「柏木」の伝説から来ています。仲むつまじい二人の恋し合う昔話の伝説の地が恋の代です。
この地の茶畑は、大井川と、そこに注ぐ支流の榛原川にはさまれた場所に位置し、二つの川の川霧の合流する場所で、一段と深い霧と、川の流れにそって一年中吹く、さわやかな川風が、茶の葉を優しく揺らす特別な場所と言われます。昔からここで採れるお茶は、特別に深い香りがすると、多くの茶人達に愛されています、この地で採れたお茶を、当園では「恋のしろ」と名づけました。
このお茶の摘みとられる時期は、5月上旬場所がら、新芽は一段とゆっくりと成長します。その分深い香りが、作られるのかもしれません。後味のさわやかな、自然の甘み、優しい若葉の香り、伝説にちなんで、恋しい人と、大切な人と大切な時を過ごす時ゆったりと味わって欲しい、愛するご家族でゆったりと楽しんでいただきたい…一期一会、大切なひと時ですから…

100g袋入り 
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『霧のふる里』(きりのふるさと)
当園の地、川根茶の本場、静岡県川根本町元藤川は、大井川の上流、南アルプスに連なる深い山の中の山里です。大井川の西岸に位置し榛原川という大きな支流もあって、山々から降りてくる山霧と、川をゆっくりと流れてくる川霧が、4月から8月ころまでの新緑の山郷を朝に夕にやわらかに包み込みます。川根茶の本場であります当地の茶畑も、この時期、やわらかな神霊宿るとさえ思われる、凛とした大気と、やわらかで静かな霧にたっぷりと包まれて、芽吹いた新茶は、大自然に優しく守られて成長いたします。
この時期の湿度の高さは、新茶の葉の水分を保ち、やわらかで、しっとりとした独特の川根茶に育てます。また、平地と比べると一日当たり2.3時間も少ない日射量も、やわらかな茶の葉、薫り高いお茶を育てる自然の力となります。
川根茶の特色といわれる、澄んださわやかな香り、自然の甘み、優しい美味さ、雑味の無いすっきりとした後味は、この霧を育む大自然の恵みです。この自然の恵みを精一杯受け止めて、成長したお茶を、「霧のふる里」と名づけました。
摘みとり時期は5月半ば、充実した新茶を丁寧に摘みとり、大切に製茶いたしました。毎日のお茶として、あきのこないさわやかな香り、深い味わいを大切にいたしました。
ご家族での大切なひと時の、毎日のお茶として、お楽しみ下さい。

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『藤川煎茶』(ふじかわせんちゃ)(旧名:だんらん)
どなた様も、ホッとするのは、ご家族そろっての団欒の時や一仕事終えての一服の時ではないでしょうか。そんなときにふさわしいのがこのお茶です、また、毎日のお食事時も、たっぷりと湯飲みに入れて、気軽に、おいしくいただける、会社や職場などの社用としても経済的で、おいしい川根茶をお飲みになりたい、そんなご希望にお答えしたのが、この「藤川煎茶」です。当園の地、静岡県川根本町の藤川地区は、大井川上流の山深い里で、川根茶の発祥の地と言ってもいいほどの、古いお茶作りの歴史と、農林大臣賞の受賞も多く、中でも、当園は、平成16年に皇室への献上茶指定茶園に指定されるたように、極上の川根茶の生産をしております。普段毎日飲んでくださるお茶こそ、心して、入念に茶作りすべきとは、代々の教えでもあります。
湯冷まししていただければ、さわやかな香りと、自然の甘みを楽しめます、お気軽に、ポットのお湯をそのまま入れて、さわやかな香り、旨み、渋みの調和した美味さ、さっぱりとした後味をお楽しみ下さい。充実した茶葉をつかい、力強く何杯飲んでも飽きのこない香味です。

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農家ならではの生のお茶『特上荒茶』(とくじょうあらちゃ)
新茶を摘み取り、製茶したままのお茶が『荒茶』(あらちゃ)といいます。製茶したままですから、茎や粉なども混じっていますが、茶葉は一本一本が一枚の葉が、そのまま丸くよられたままですが、お湯や水に入れますとそのまま一枚の葉に戻ります。茶農家では、この荒茶を普段用に飲んでいました。このお茶は、お茶屋さんに販売され、荒茶の粉を取って茎をとり除き、形を整えて、火入れという強い乾燥をしたものを仕上げ茶と言って、完成品とされます。その前の段階の農家として出来立てのものが荒茶です。荒茶は、新鮮で強烈な若葉の香り、すっきりとした旨みが持ち味です。もちろん湯冷ましして出せば、甘みやコクは一層強く味わうことができます。ですが、農家がするように、荒っぽく熱いお湯で無造作に入れるのも、このお茶のワイルドな自然を楽しむ醍醐味です。『特上荒茶』は、5月6日頃と『荒茶』より早い時期に摘み取られたものです。

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『荒茶』(あらちゃ)
『特上荒茶』より、5日ほど後、5月10日頃に摘み取った、新茶で作られたお茶がこの『荒茶』です。摘み取られた新茶を製茶したままの新鮮で強烈な若葉の香り、ワイルドな味わいをご堪能ください。自然を凝縮したような爽やかな香味です。お茶漬けなどにも、入れ方など気にせずお気軽に入れるのが茶農家流です。

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『特上茎茶』(とくじょうかりがね)
上級品のお茶から、選別した茎の部分のみを仕上げしてできたのがこの茎茶です。爽やかですっきりした茎茶独特の甘みと、軽く飲みやすい香り、茎茶好きの皆さんにご満足いただいています。茎茶の中でもこの茎茶は、上級品からの選別品ですから、柔らかな新芽の味わいも強く、一段とご満足いただける茎茶です。

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※缶や袋のデザインは変わることがあります。